リースバックって何?
リースバックにはデメリットもある
リースバックは引っ越しをすることなく自宅を売却することができる仕組みであり、これがメリットに感じる人も多いかもしれませんが、反対にデメリットがあるのも実情です。
リースバックのデメリットの一つに挙げられることは、家賃の支払いが発生することです。
賃貸借契約においては、住宅ローンの返済や固定資産税などがなくなる代わりに家賃が発生することになります。
売却価格以外にも、家賃の金額も資金計画を考える上では重要なポイントであることを覚えておきましょう。
そして賃貸期間に制限があるケースがほとんどです。
多くは2年以内と設定されていて、売却した家に住み続けられる期間は限られてしまいます。
更には通常の売却価格よりも安くなる傾向が高いでしょう。
物件を素早く現金化することができますが、通常の売買契約と比べた場合にはかなり安くなる傾向が高いです。
通常の売却で必要となるその他の賃貸物件に転居する場合の賃貸契約の初期費用や引越し代、またその手間などと比較した上で、本当にメリットになるかどうかをしっかりと確認しましょう。
リースバックの賃料相場を押さえておこう!
リースバックの賃料は賃貸市場の相場に影響を受けることはなく物件の買取金額をベースに決められているのが一般的で、同程度の物件よりも賃料が高くなるケースが大半です。
リースバックの年間の賃料は、買取金額に期待利回り(年率)を掛け合わせることで算出されるのが一般的ですが、リースバックでの期待利回りは、通常の賃貸経営での利回りの2~3%ほど高くなるケースが多く、基本的には10%前後になっています。
つまり、リースバックの賃料相場は、年間で買取額の10%前後ということです。
例えば、物件が1,000万円で売却できた際の年間の賃料は100万円となるため、月々の支払いは8.3万円ほどになります。
なお、場合によっては物件を維持するために要するコストが加算されるケースもありますが、いずれにしても高い金額で売却した場合は家賃も高くなり、逆に低い金額で売却した場合は家賃が安くなるので、家賃を安くしたいのであれば買取金額を低くする必要があることを念頭に置いておきましょう。